第1519回例会より

『９月度誕生日』
	正　面　隆　夫　会員藪　　　和　弘　会員山　元　芳　裕　会員雪　本　孝　治　会員河　﨑　茂　子　会員畑　田　率　達　会員
『新世代・ライラについて』	2640地区　青少年・ライラ委員会委員長瀧　　　成　和様
富田林RCの瀧と申します。私と地区の青少年委員会・地区ライラとの付き合いは、12年前に楠木PGがガバナーをされておられ、紀北青年の家に於いてライラが開催された時から始まります。その次年度の中村ガバナーの時に青少年担当の地区幹事をすることになっておりまして、勉強しておかないといけないということで参加したものでした。それ以来2640地区のライラには毎回参加しております。お陰でライラ仲間内ではライラの主なんて呼ばれている次第です。もう1人そのときから続けて参加している方で忠岡RCの松尾さんがおられます。彼は地区委員長をその次年度からされ、当地区ライラの元祖と呼ばれています。IM単位で協力者：キーマンを出して貰うことを始めたのはその松尾さんです。　ライラという言葉は、学生団体などで、リーダーを育てるためのリーダーズアセンブリー、などがありますが、そのRC版というわけではありません。ロータリーが行うものとして、特にロータリー・ユース・リーダーズシップ・アワードとして1971年RI理事会が採択したものです。アワードには与える、授与する、奨学金、審査するなどの意味があります。このことは若い人々にリーダーを授与する、つまり一緒に励めばリーダーになるのだよ！という機会を与える場であるということだと思います。　ライラの起源は2つありまして、アメリカで高校の男子生徒を集めて指導者キャップから始まった自己の指導技術を磨く教育的レクリエーション活動方式のものと、オーストラリアでの式典にイギリスの王女を招いた時集めた青少年たちが素晴らしく、この催しを毎年行うことに決め、文化・社会・教育プログラムに参加させるというセミナー方式のものとがあったわけです。これらはほぼ1週間の日程でされるものでありました。　日本では、大阪・和歌山の366地区が最も早く始めたといわれています。ライラが始まった頃は私もまだRCに入っておりませんで、以前の266地区でのライラの記憶がありません。しかし264地区のライラに出た証拠のバスタオルを未だに使っておりますので、2640地区になる前にも地区ライラには参加していたらしいです。まだRACの年次大会にはよく参加させて頂いておりました。以前のライラはRACのアクト達の祭りのような傾向があったのです。ただ昨年のジャパンライラに参加しました所、他地区はまだその傾向が残っているようでした。日本で最初にライラを始めた366地区の後継地区として2660地区はライラの先進地区としてライラを大事にされているようです。年2回のライラをされていまして、一つは山のライラと言って、能勢にある大阪府立野外活動センターを使っての一泊でのもので、別名一般ライラとか下級ライラなどとも呼ばれています。もう一つは海のライラでして私どもの2640地区と同じく淡輪の大阪府立海洋センターを使ってのライラ2泊3日で上級ライラとも言っておられます。そのようなわけで全国で一番よくやっている地区と今もいわれているようです。　2640地区のライラの特徴は、当地区のRYLAに参加した研修生たちやIAC・RACのアクトたち・交換学生・米山研修生などの、参加したメンバーが仲間としてお互いに親しくなるための方法としましては、アウトドアでの活動を中心としているところです。他所では、様々なものが考えられています。一緒に輪になったりして体を動かすゲームなどや、唱歌など、一緒に歌える歌を唱和することなど研修センターのリーダー(例えば一昨年のジャパンライラでは大阪府の野外活動センターの方々)の手伝って貰ってしている所もあります。当地区のライラにおけるアウトドア活動といっても、戸外で一緒に食事を作って食べる。キャンプファイヤーをする。球技をする。歩く、などの簡単なものですが、それを班に別れて入って知らない者同志で一緒に行うという所から連帯感が生まれてくるということを利用しているものです。ここから、次にテーマについて互いに意見をぶつけ合いながら討論をし、班のみんなで討論内容を発表するという所まで行きます。また、当地区の独特のものにライラキーマン制を使っていることです。それは地区内に8組あるIM毎にライラキーマンを出して頂きライラ進行の協力をして頂いている所からうまれたことですが、そのIMの地域を利用するプログラムも取り入れていることです。ですから単に大阪府立の海洋センターを使った海中心のプログラムだけではないという事も特徴と言えると思います。たとえば、和歌山県では以前では熊野古道を歩くとか、今年の4月は道成寺や大地震後の津波被害を｢稲むらの火｣を焚いて多くの人を救った広川町の訪問をしました。今年度は泉州中部の第7組からキーマンを出して頂くことになっていますので、信太山の原生林を使うプログラムにするか、泉州の歴史に親しむ事にするか、現在検討中です。　ロータリーの本題は、それぞれの会員が自分の職業を尊び、お互いの職業を尊敬しそれを基本に様々に自分の意思で奉仕するという職業奉仕にあると言われています。次の言葉は、当地区の現職業奉仕委員会の角谷委員長からの受け売りですが、『倫理に乗っ取って職業に徹する事から、素晴らしい奉仕が叶う。また皆で話し合ってクラブとして奉仕する場合も、クラブがすることだから付き合って奉仕しているということじゃなく、自分の判断で奉仕すべきと感じたり、もしくは自ら奉仕したいという志があることが個人奉仕を旨とするロータリーの奉仕である。』というものです。これは彼が最近あちこちのクラブから卓話に呼ばれた特に話している内容です。これを聞いて私も感銘を受けたものです。　｢新世代会議｣なるものを、1996～1997年度アルゼンチンのジアイRI会長の"築け未来を"の合言葉の下、地区内の各地で持って頂きました。当時私も青少年担当地区幹事をしておりましたので、その年のライラをどうするか、当時の委員長さんと何度も相談したものでした。貝塚市にある府立少年の家を使ってのライラでしたが200人を超える参加者があり無事に終了した時はホッとしたものでした。私の属する富田林RCでも、ガバナーを出しているクラブでもあるので、この新世代会議を中身もあり、多くの人々に知って貰い、尚且つ継続できる会議にするべく周到に準備した記憶があります。お陰で8年間続けて開催し、その後は1年おきに続けるべく努力しています。青少年育成を目的とした奉仕は、何処までも純粋な奉仕であり、結果や見返りは決して期待出来ないものです。活動の基本となる職業奉仕は倫理に乗っ取って行うものですが、青少年奉仕は自らのボランティア精神を奮起させる所から始まるものと思います。でもそれはそれで楽しく愉快な経験をうる事がかなえられます。例えばアクトたちと一緒になって様々な活動をしたりしますと、大変楽しく、しかも私たちを人生の先輩として敬ってくれたり、もし疲れたような所を見つけると癒してくれたりします。ライラでも同じようなことが感じられます。ライラに参加されたロータリアンは所在無さにうんざりされる方もあるようですが、研修生の班に入られ一緒に汗をかいた討論に参加(教えるようなつもりで入ったら駄目なのですが)したりすると、自分の会社の職員に対する気持ちなどと異なる仲間意識などが芽生えた新たな経験を与えられたような気もする時があります。特に最近の留学生(交換学生を含めた)は、日本の文化により親しもうとして留学してきた人が多く、彼らは実に意欲的でしかも短期間にビックリするほど日本語が堪能となっています。そして発想も異なり日本人ならとても思いつかないような話をしてくれます。そのため同じ班にその様な留学生が入っていた時は素晴らしい体験を持つ事が出来るかもしれません。　今年度のライラもこのような体験を得て頂くべく準備するつもりでいます。メインテーマとして、豊かな人生を築くには－楽しい人生、後悔のない人生を送りたいものです。若い人たちはどの様な議論展開をしていくか－若干心配もありますが期待いたしています。またサブテーマとして地域の歴史に親しんで頂きたいと考えております。この理由としまして、大阪南部・和歌山は古くから発展した地域ですが、残念ながら明治維新以後あまり歴史に出てきません。また人々を呼び込むような特別な施設というものも作られておりません。ただ関空だけが造られましたが、これは人が通り過ぎるための施設であるだけとなっています。そのためもあり、私たちは古事に出てくる歴史的なもの、建物・古道・文化財・考え方などを深く知り、地域に誇りを持ち続けることが肝要だと考えています。基本に自らを愛せなくては先に進むことは難しいのですから、このようなテーマを挙げさせて頂きました。　天気・交通事情・参加メンバー、2660地区との施設の配分など当日にならないと判らないことも多くありまして、必ず旨く進むものとは言えないのが本当の所です。ですが、今年度もきっと素晴らしいライラを開催出来ると信じて準備を進めております。どうか、貴クラブの多くの方々にもご参加願い、ライラに花を副えて下さいますようお願い致します。