『4月度お誕生日お祝い 』 　大　石　武　徳 会員 　杢　保　正　夫 会員 　藤　井　秀　香 会員 　徳　山　清　二 会員 　　　〜おめでとうございます。〜 　 『私と岸和田 』　 　夏　原　晃　子　会員 　この3月に古希を迎え、随分ながく生きてきたものだと我ながら感慨深く、来し方を振り返ってみました。1965年に岸和田の地に来て40年以上経ちました。人生の五分の三を過ごした岸和田との係わりは一つ一つ思い出すと不思議なものがあり、まさにこれが御縁というものではないかと思います。大阪南部の岸和田、｢泉州｣という言葉の持つ文字も響きもとても美しく大好きです。結婚して間もない頃、新聞の取材の折に夫のことを主人とは云わず、夫とか夏原がと話すのが当時まだ少ないせいか「わたしの主人は私自身です」という私達の意識まで書かれたこともありました。そんな私なのに好んで使うのは「岸和田へ嫁に来て｣という言葉です。お嫁入りという言葉が似合う土地柄を感じたのでしょうか。出かけた帰りの電車から見える西の空の夕陽の鮮やかなこと、海から山までの美味しい新鮮な魚や野菜、シャイだけど熱い心の人、暑い気候、この第一印象は今も変わらない私の岸和田なのです。 　各地のロータリークラブへメーキャップに寄せていただいて、泉州、岸和田からまいりましたと云えば今では「あのだんじりで有名な、一度は見たいですね」と何処でも云われますが、実はこの地に嫁ぐまで、だんじりという言葉さえ知らなかったのです。山男の彼の足馴らしは六甲から甲山を経て私の実家の宝塚のコースでした。まだ陽の高い季節は裏山の高台から｢あの海の向こうが岸和田｣となんども眺めていました。ところが来てみると今まで意識もしなかったところに多様な繋がりがあるのです。 　初めて見た岸和田のだんじり祭りは舅と姑に連れられて岸和田駅前での嵐の様な恐怖でしたが、毎年お盆が過ぎると町中に鳴り響くだんじり囃子が少しずつ身体に浸み込んできたのか、子供会の綱を持つ頃には来年は地下足袋でと龍の刺繍も鮮やかなのを買ったのですが、走るのは難しく、結局海外でのワークショップの人気グッズに終わりました。 　こうして此処でお話をさせて頂いている、ロータリークラブも紹介して下さった谷川会員の奥様が私の幼友達と大学が同じで、夫がPTAの役員の時に御願いしてお役を一緒にしていただいた25年来のお付き合いです。坂東会員はこれも夫がさきに知り合って私に紹介してくれてもう25年、柳澤会員のその頃6年生の息子さんと私が知り合い、５年生の我が子のの友達に、そのお母さんでこちらも25年になります。それ以外にも入会してみると市の文化関連で旧知の平瀬会員、岩出会員、米本直樹さん、その他知り合いの知り合いが一度に増えて今ではとても心強いこととなっています。 　市制60周年誌の岸和田の60人の顔写真に入り｢岸和田人になったか？｣と夫にからかわれたり、少しずつ足も北ばかりでなく南へも向いていきました。 　市の社会教育で始まった自主学習グループ｢椿｣は10年後に市から自立して20年、エコロジーライフスペースをもちボランティアとして地域に根付いて５年目になります。 　岸和田市城周辺道路整備事業としてその基本設計を「道　五つの風」と名付けたプロジェクトでは自治体で初めての茶色の舗装を提案、雨に濡れると美しいセピアに色づきますがそこは岸和田、始めはだんじりの重さに耐えられるかが一番心配でした。当時は他市からの見学もあり今では各地で採用されてます。 　岸和田市文化事業協会の記念企画として、2004年に歴史を刻んだ自泉会館の空間をいっぱい使った個展を開催していただき関西各地からの来客は岸和田の保存すべき建築にも興味をもたれたのではないでしょうか。また岸和田市国際文化施設「波切りホール」の正面の巨大な斜めのコンクリートの壁には200本のアクリルの三角の棒で構成した建築と一体の造形を、その横奥のホワイエの壁も63個のアクリルの立体による造形がとりつけられ関西空港から行き来する海外の作家達にも案内できる喜びが増えました。 　では二つの｢岸和田｣のついた空間を岸和田テレビの制作のビデオでご覧下さいませ。 　岸和田への興味はまだまだ奥深く計り知れないものがあるようで今後も楽しみです。 自泉会館での展示 後ろの角柱は1992第3回国際造形コンクール '92大阪トリエンナーレ彫刻92で日本女性初の受賞 現在りんくうタウン駅のワシントンホテル2階の大阪府の展示場に。 　　展覧会のオープニングで佐々由佳里さんに　　　　展示場の転がる100の卵 　　エリック・サティの曲を御願いしました。 　　フルートは浜中会員の友情出演。