第2053回例会報告[2019年5月10日(金)]

会長の時間

辻林一郎会長

大型連休をいかがお過ごしされましたでしょうか。

5月4日、天皇陛下の即位を祝う令和で初めての「一般参賀」が皇居で行われました。モーニング姿の陛下が挨拶を述べられ、鶸色(ひわいろ)のロングドレス姿の皇后さまと共に笑顔で手を振られました。鶸色は、鶸という鳥の羽根に見られるような黄緑色(黄色に少しの緑の入る色)で、おめでたい色の一つだそうです。

 

本日、卓話講師としてお越しいただきました大阪ガス株式会社エネルギー事業部の宮里潤様、吉田正昭様、後ほどよろしくお願いいたします。

そして、例会見学にお越しくださいました酒井基博様、例会を最後までお楽しみください。

 

本日の報告です。

地区よりの「ガバナー月信5月号」をプリントアウトして、会員皆様に配付させていただきました。

4月28日、ホテルきららリゾート関空にて、地区2019年度米山記念奨学生オリエンテーション及びカウンセラー研修会が開催され、その後入学式が挙行させました。私どもクラブからは、坂本道子カウンセラー、山本新一郎会長エレクト、近江幹事と私が出席させていただき、インドネシア国籍のダニエルさんを奨学生としてお世話することとなりました。

また、今日早朝から、南海岸和田駅周辺にての春の全国交通安全運動である街頭啓発活動にご参加いただきありがとうございました。後ほど委員会報告にて委員長から報告させていただきます。

 

さて、5月は、若い人々の育成を支援するすべてのロータリー活動に焦点を当てる「青少年奉仕月間(Youth Services Month)」です。

ロータリークラブは、この月間中、クラブのニュースレターやその他の広報資料に「各ロータリアンは青少年の模範」のスローガンを利用するよう奨励されています。

「ロータリーの友5月号」「ガバナー月信5月号」などにて、「青少年奉仕月間」についての理解をより深めていただくようお願いいたします。

卓話

「最近のエネルギー環境政策の動向と電力・ガスの自由化」

大阪ガス㈱<br />
エネルギー事業部 ビジネス戦略課<br />
宮里 潤様<br />
(担当 大石武徳会員)

大阪ガス㈱
エネルギー事業部 ビジネス戦略課
宮里 潤様
(担当 大石武徳会員)

以前、省エネといえば、1973年(第一次)・1979年(第二次)に始まった石油ショックにみられるように、輸入等海外からの入手が困難になりつつある化石エネルギー(石油等)をできるだけ効率的に、無駄なく使用するという発想であった。近年、省エネには、エネルギーの使用を抑えることにより、(化石燃料の燃焼に伴う)二酸化炭素(温暖化効果ガス)の大気排出を削減していくという視点も加わってきている。地球温暖化が近年地球レベルでの問題になってきているからだ。

このような流れを受けて、国で様々な「エネルギー政策」や「温暖化対策」等が展開される中、2011年3月11日に発生した東日本大震災およびこれに伴う福島第一原子力発電所事故による災害をきっかけに電力、都市ガス業界の自由化推進が加速されてきた。2016年度には電気事業が全面自由化されており、その翌年には都市ガス事業が全面自由化となっている

しかし、これらエネルギー業界の自由化はこの最近に限ったことではなく、大口使用顧客を対象に段階的(都市ガス1995年度:200万m3/年以上、電気1999年度:2,000kW/年以上の使用顧客)に自由化の対象を拡大してきた。

全面自由化とは、家庭用一般顧客を含め、使用量の大小に関係なく全ての顧客が「電気」もしくは「都市ガス」の小売事業者を自由に選べるということである。

これまで、国の規制により地域独占が容認されてきた各電力会社、都市ガス会社は、地域・業界を超えた競争を展開することになり、スイッチング(既存の電力・都市ガス会社から新規会社へ契約を切り替えること)件数は、電気では主に「東京地区」、「関西地区」で多く実施され、都市ガスは「関西」地区で多くみられる。まさに、関西はエネルギー競争の激戦地区となっている。

それらエネルギー会社の契約を新規会社に切り替えるといっても、一般にはイメージが伝わっていないことも多い。既存の電線、ガス導管をそのまま利用し、新規の電力・都市ガス小売会社が既存の電力・都市ガス会社に託送料を支払って、新規契約を獲得している。一般顧客からみて、見た目に何も変わっていないのに契約先は変わっているという印象になってしまうのもその一因である。

これら自由化の最終形は、このような営業面の自由化だけではなく、2020年度には沖縄電力を除く9つの旧 一般電気事業者、2022年度には大手3社といわれる都市ガス事業者の送電部門、導管部門が別会社となる「法的分離」が実施される予定である。

大阪ガス(株)もこれら外部環境の中で、よりお客さまに選んでいただく会社となるべく「Daigasグループ」一丸で努力を続けている。

トピック

5月10日(金)「春の全国交通安全」啓発活動

 

5月度 会員誕生日