第2055回例会報告[2019年5月24日(金)]

会長の時間

辻林一郎会長

昨日(23日)、北海道、東北に「高温に関する異常天候早期警戒情報」が気象庁から発表されましたが、近畿地方は、27日にかけて平年より大幅に気温の高い状態が続く見込みで、最高気温が30度以上の真夏日が続く地域もあるという予報です。

 

本日、卓話講師としてお越しいただきました市立岸和田市民病院の福廣吉晃様、後ほど、よろしくお願いいたします。

 

本日の報告です。

5月18日、岸和田ロータリークラブ創立65周年記念式典に近江幹事と私が、クラブを代表して出席させていただきました。簡素化された中にも手作り感のある記念式典と和やかな記念懇親会でした。

明日(5月25日)、8クラブが会する近隣新旧会長幹事会が開催されます。

 

さて、今日は、「ことばの雑学 その6」としてお話をさせていただきます。

「道路の復旧までに数日かかる見通しです」の「数日」という場合は、どの程度の日数を意味するのでしょうか。

『放送研究と調査(短くなる数日)』では、そんな疑問を調べ、調査結果などが詳しく解説されていますので、参考にさせていただきます。

結論から言いますと、「数日」は、何日であるという正解はなく、「10日より短い日数」であれば間違いとは言えないようです。「数日」は、少ない日数を漠然という語ということでしょうか。

国語辞典などでは、「数日」の意味を、「2から10に満たない日数」と幅をもたせるものや、「2,3日から5,6日」と日数を限定するものなど、辞書によって意味は色々です。現行の辞書の多くは「3、4日から5,6日」くらいの数を指しています。

平成14年に行った世論調査では、「2,3日」と答える人が多いのですが、若い世代ほど短い日数で考え、60代以上の世代は、「数日」の感覚が長くなることがわかったようです。

辞典及び調査でも「数日」の指す日数が、だんだんと短く変化していることは確かなようです。

以上のことから、ニュースなどでは、「数(すう)」がどれくらいの数値を指すのかを具体的に示す工夫が必要となるのです。

 

最後にお願いです。「My ROTARY」アカウント登録をしていただくよう、よろしくお願いいたします。

 

卓話

「泉州地域における救急医療の現状と問題点」

岸和田市民病院 救急センター<br />
センター長 福廣吉晃様<br />
(担当 山本新一郎会員)

岸和田市民病院 救急センター
センター長 福廣吉晃様
(担当 山本新一郎会員)

現在、総人口の減少とは対照的に高齢者の人口は増加しており75歳以上の後期高齢者の割合は、高齢者の半数以上を占め、救急搬送においても高齢者の割合が全国的に増加している。泉州地域でも同様に高齢者の救急搬送件数は増加している。岸和田では現在、救急隊5隊が年間1万3千件を超える救急搬送業務をこなしており、そのうち約7千件を高齢者が占めている。救急車の不適切利用は、残念ながら減少しておらず、その対応や適正利用の啓蒙活動に苦慮している現状である。

高齢者の社会医療福祉対策として、国は、“住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステム構築”として地域包括ケアシステムの推進を掲げ、立案、推進する役割は各地域に委ねられている。その理由は、年齢別の人口分布、生活環境、医療福祉環境などは、それぞれの地域で異なっており、地域に応じたシステム構築と運用が問題解決につながると考えられているからである。救急医療においては、このシステムにより救急医療機関への負担の偏りが生じ、昨今、様々な問題点が挙げられてきている。高齢者の独居、老々介護などの社会的状況が、2次救急病院において、ベッド運用などに影響を及ぼしており、病院によっては、早期退院支援システムを導入し、問題の軽減に導いている。今後は、地域で連携強化によるスムーズな個人に適した医療福祉サービスの提供と同時に、“自分の行き方を自分で考え、それを最後まで続けれるように、その考えを周りに知らせる”ことが、個人の人生が尊重される手段であると啓蒙していくことが重要と考える。

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