第2068回例会報告[2019年9月6日(金)]

会長の時間

  山本新一郎 会長

忘れていませんか? 地球温暖化防止対策

 

この8月の末に九州北部を中心として豪雨に見舞われました。

近頃では、もう毎年のようにどこかでこのようなニュースが流れてきます。こういうことを考えてみれば、ここ数十年で明らかに地球規模で気象の変動がおこっていると考えていいでしょう。年末にはこのニュースは忘れられているかもしれません。けれども、考えてみればそんな風潮こそ恐ろしい現象だとは思いませんか?

このように、昨今では異常気象が異常と感じなくなってしまっていることから、今、「地球温暖化防止対策」とか「CO2削減活動!」などという言葉を聞けば、なんとなしに流行おくれの印象を持ってしまうかもしれません。しかし、そんな時こそもう一度、この「地球温暖化対策」を考えてみませんか?

そこで、まず基本的なことからおさらいをしてみたいと思います。地球の平均気温というのは、温室効果ガスといわれる、CO2やフロンガスなど様々なガスで守られているためにある程度気温が一定に保たれています。もしもこのガスがなければ気温はマイナス19度程度になってしまうそうです。そういう意味では大切なこの温室効果ガスも多すぎるとどんどん気温が上がってしまいます。ここ200年ほどの間にこのCO2などの量が増えたために平均気温が2度ほど上昇し、それで異常気象を招いているといわれています。

そこて世界全体でその対策が検討され、「気候変動抑制枠組締約国会議(COP)」という組織がつくられました。1997年に第3回目の会合が京都で行われた際に、参加国でそれぞれ努力目標を掲げた「京都議定書」がまとめられ、本格的に動き始めました。しかしそれは先進国に厳しく、発展途上国に甘いなど、多くの問題がありなかなかスムースには進まない状況でした。さらに世界で2番目のCO2排出国である米国が脱退するなど実質的に動かなくなってきました。

しかしこの問題は避けては通れない重要課題であるという認識で一致し、2015年改めて米国も再度参加する形で「パリ協定」という形でまとめられました。ところがこれも「アメリカファースト」というスローガンを掲げて大統領に当選したトランプ大統領によって、2017年再び米国が脱退を表明し、現在に至っています。

米国ばかりではなく、世界全体が自国中心主義の「ポピュリズム」の考え方が台頭してきて、なかなか地球規模の環境問題がテーブルに挙げられにくい状況となっています。こんな時こそあえてロータリークラブなど政治とは切り離した活動団体が中心となって、この「地球温暖化防止対策」に取り組むべきではないかと思います。

最期のスライドは、2012年に堺北ロータリークラブが呼び掛けた、「地球温暖化防止対策」の活動スローガンです。この8か条を目につくところに掲げて、普段からちょっとした心がけをしていただければと思います。

 

卓話

「サステナブルな農福連携を実現する苺生産事業とブランディング」

遊士屋㈱<br />
共同創業者/代表取締役<br />
宮澤大樹様<br />
(担当:川植康史会員)

遊士屋㈱
共同創業者/代表取締役
宮澤大樹様
(担当:川植康史会員)

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