第2080回例会報告[2019年12月13日(金)]

会長の時間

 山本新一郎会長

e-スポーツとゲーム障害

この12月より、道路交通法の改正でスマホなどを見ながらの運転についての規制が強化されています。PC音痴の私も最近少しスマホでニュースを見るようになってきましたが、それ以外にも様々な情報交換ができるようになっていようです。特に今、ネットを介してのゲームで世界中が大いに盛り上がっているらしいです。一般にe-スポーツといわれており、オリンピック種目にも取り入れられようという勢いである、という事実には驚かされます。また、その一面で「ゲーム障害」といわれる影の部分も大きな問題になっているようですので合わせてご紹介いたします。

 e-スポーツとは、Electric Sports の略で、ビデオゲームを使った大戦をスポーツ競技としてとらえる際の名称です。近年は世界中で大きな盛り上がりを見せており海外では大きな規模の大会では1万人を超える観衆集めることもあるようです。我が国の市場規模も2016年から18年の間の2年間で約1.8倍に増えています。2024年のパリオリンピック・パラリンピックの新種目としても採用が検討されているようです。またすでに2018年のアジア競技大会(ジャカルタ)ではデモンストレーション種目として採用されており、次回2022年大会(杭州)では正式種目にも採用されることになっています。

 一方で、「ゲーム障害」と呼ばれる依存症も問題となっているものの、中々その実態がつかめていなかったのですが近年ようやくその実態を示す資料が整理され、ガイドラインも作成されてきました。それによりますと、ゲームに費やす時間が長ければ長いほど依存性が強くなり、6時間以上費やしている人の約半数がゲームをやめられなくなっているということが報告されています。このガイドラインの作成に携わってきた医師によれば、この治療には社会のバックアップが重要だそうで、そのことから、すでにいくつかのクラブの活動がネットでアップされていました。そのうちの1つ徳島南RCの活動を簡単にご紹介いたします。

★徳島南RC2018129日に市民に向けて社会奉仕活動の一環として行った公開講座において、この問題が取り上げられていました。テーマは「SNSを使って感じる諸問題」というメインテーマの中で、3名ほどの講師の1人として会員の城西病院病院長の勝瀬烈先生が「SNSのネット依存症」というテーマで講演およびワークショップを行っています。

 

卓話

「ハンセン病の歴史について」

河畑富美子様<br />
(担当:河畑啓造会員)

河畑富美子様
(担当:河畑啓造会員)

本日はハンセン病についてお話しさせていただきました。 ハンセン病はらい菌に感染し、発病した患者さんにいろいろな症状があらわれ、少しずつ進行していく慢性の感染症です。

感染力はインフルエンザより弱いのですが、発病とその後遺症によって見た目が大きく変わるため、昔から差別と偏見にさらされてきた過去があります。これは日本だけではなく、聖書にも書かれている通り、世界各地でそうでした。

そうした背景の中で、患者は患者としてではなく、特異な、排除すべき対象として特別視されてきました。もともと日本では遺伝病と信じられてきましたが、らい菌が発見されてからは、従来の差別偏見に加え、恐怖の伝染病患者としてスティグマが捺され、終生隔離され、根絶への道を歩かされてきました。

個人が被る喪失体験としてこれほど過酷で耐えがたいものはありません。国賠訴訟にまで発展した長い歴史をふり返ってみても明らかでしょう。

本日はハンセン病の感染と発病の経緯についてお話しさせていただくとともに、いったいなぜ、世界に例を見ない隔離政策が続いたのか、その歴史的背景についてもお話しさせていただきました。

多くの先生方を前に、専門家でもない私がお話するとは、差し出がましいことと重々承知致しておりましたが、少しでも社会への啓発の糸口となればよいと考え、卓話をさせていただく運びとなりました。諸先生方におかれましては、このような機会を与えていただきまして、深謝いたしております。 ありがとうございました。

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