第2089回例会報告[2020年2月28日(金)]

会長の時間

 山本新一郎 会長

小児在宅医療の現状

当岸和田東RCにおける青少年奉仕活動の柱の1つとなっています「子ども食堂」に代表される「子育て支援活動」は、最近はロータリー活動に限らず様々なボランティア団体で益々盛んになりつつあります。「子育て支援活動」といっても、その目的は子供の貧困対策であったり、孤食(3食とも1人で食べることを余儀なくされる環境にある子ども)対策であったり、いろいろなケースがあります。

今回は、そんな中でも特に厳しい状況にある「小児在宅」について取り上げてみたいと思います。この問題は多岐にわたる問題があって、詳しく話せば1時間は優にかかってしまうようなテーマですが、今日はそのほんさわりだけご紹介だけさせていただきます。

恵まれた現代の日本に住んでいる我々にはあまり普段意識しないかもしれないのですが、「出産」というのはいろいろな面で大きなリスクを伴っています。出産の際に、ほんの少し呼吸ができなかっただけでも、あるいはへその緒がねじれてしまったりしただけでも命を落としたり、例え一命をとりとめたとしても大きな障害が残ることがあります。残念ながら毎年そのようなトラブルに見舞われる新生児はある一定の割合で発生し、入院したりあるいは在宅での療養を行ったりしています。そんな意味では、高齢者の在宅医療に比べて症状の重い子が多いといえます。そのような子は在宅ではどのような医療を受けているかといえば、口から栄養摂取ができないでために、おなかから直接胃に栄養を送り込む胃瘻や消化機能が働かない小児には、静脈内へ栄養を送り込む中心静脈栄養療法という医療を受けています。あるいは呼吸機能に問題がある場合は人工呼吸器を利用したりします。これらは常時行わないといけないので、お医者さんや看護師さんにやってもらうのではなく、家族の人、主にはお母さんが行います。そんなお母さんの生活は、本当に大変で、子供に対する愛情があるからこそできることであって誰にでもできることではないと思います。

この問題に対して少しずつ支援の手が差し伸べられてはいますが、なかなか十分とは言えないのが現状です。

卓話

「ワールドマスターズゲームズ2021関西」

岸和田市教育委員会 生涯学習部スポーツ振興課<br />
担当員 田渕健太様<br />
ワールドマスターズゲームズ担当長 有留朋治様<br />
(担当:西野英行会員)

岸和田市教育委員会 生涯学習部スポーツ振興課
担当員 田渕健太様
ワールドマスターズゲームズ担当長 有留朋治様
(担当:西野英行会員)

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