第2117回オンライン例会報告[2021年3月5日(金)]

会長の時間

 会長 上林史和

 

 

皆さんこんにちは。3月になりました。

3月は「弥生」。弥生の由来は、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」から来ているとされています。

気温も少しずつ過ごしやすくなってきます。3月は年度末でもあり、別れがあったり4月からの新年度の準備があったり忙しい月でもあります。

 

3月8日は国際女性デーです。

1904年3月8日にのニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こしたことにちなんでいるそうです。

日本でも「ジェンダー平等」が言われて久しいですが、最近では東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長であった森喜朗氏が「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」 などの女性蔑視発言をしたということで辞任。改めてクローズアップされています。

我々ロータリーの歴史を見ても

1987年 米国連邦最高裁判所はロータリークラブが性別を理由に女性を会員として拒否することはできないという判決を下す。

1989年 規定審議会で、ロータリークラブの会員は男性に限られるとするRI定款の要件を削除するよう可決。女性のロータリークラブで入会が認められる。

となっており、わずか30年前までは男性だけの会でした。

 

ロータリーでは2019年に改定された手続要覧の細則第4条で<ジェンダー>という言葉が用いられています。以前は<性別>だったのではと思われます。

あたらめて<ジェンダー>とはどういう意味か見てみましょう。小学館の辞典のよると

 

ジェンダー【gender】

1 文法で、名詞や活用語の男性・女性・中性といった分類。

2 社会的・文化的に形成される男女の差異。男らしさ、女らしさといった言葉で表現されるもので、生物上の雌雄を示すセックスと区別される。社会的性差。文化的性差。

 

ジェンダー‐ハラスメント【gender harassment】

性別により社会的役割が分かれるという考えに基づくいやがらせ。具体的には、「男(女)のくせに」といった発言をする、男性だけに残業や力仕事をさせる、女性だけに給仕や雑用をさせるなど。

 

これを見ると「気遣い」もジェンダー差別ととられる可能性もありますね。それにあまり言葉狩りになってしまっては生きにくい社会なってしまうのではないでしょうか。シンプルにフラットに考えるのがいいのかもしれませんね。

私自身はジェンダー差別の意識はないつもりですし、日本はそれほどでもないのかなあと思えば、そんなことはなかったです。

 

世界経済フォーラム(World Economic Forum)が発表した「Global Gender Gap Report 2020」で、各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数が発表されています。この指数は、経済、政治、教育、健康の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示しています。2020年の日本の総合スコアは0.652、順位は153か国中121位で思いのほか低い数値でした。各分野別では経済<115位>政治<144位>教育<91位>健康<40位>

国や自治体の委員会などは所属人数など数値を立てて目標化することからスタートしてみてもいいのではとも思います。

ちなみに私は他のクラブの方とお話しする機会が多いのですが、女性会員が大変力になってくれるといつも自慢しています。

 

さて、来週からの例会ですが、緊急事態宣言が解除されましたので、グランドホールでの例会提案を含めて本日開催されます理事会にはかります。決定事項はすみやかにご連絡しますので、LINE、ファックスをご確認下さい。よろしくお願いします。

 

卓話

「感染症の歴史」

横田 昌也 会員

横田 昌也 会員

1. 近代医学の誕生

レーウェンフーク(1632~1723)が手製の顕微鏡で初めて微生物を観察し、細菌・原虫などの形態を記録した。

ルイ・パスツール(1822~1895)「生物自然発生説」を否定。腐敗と醗酵が微生物によるものと実証。

ロベルト=コッホ(1843~1910)細菌の分離培養に成功し、炭疽菌・結核菌・コレラ菌を発見。

北里柴三郎(1853~1931)新しい千円札の肖像の人物です。ペスト菌の発見。ジフテリアと破傷風菌の抗毒素血清を作る

 

2. 近代社会と感染症との闘い(ペスト、コレラ、インフルエンザ)ペスト(Plague) 黒死病

541年~544年

コンスタンチノーブル(現イスタンブール)で1日に1万人が死亡し、地中海ヨーロッパ人口の4分の1が死んでしまった

1347年~1353年

ヨーロッパだけで2500万人が死亡(当時の全人口の3分の1以上)

1665年~1666年

ロンドンの大ペストは7万人~10万人(人口の20~25%)が死亡した

1720年~1722年

フランスのマルセイユで約5万人が死亡

コレラ

1832年 パリでは1万8000人、フランス全土で10万人以上の死者を出した。

インフルエンザウイルス

近年、幾度となく大流行をきたしている。

1918年 スペインかぜ

1957年 アジアかぜ

1968年 香港かぜ

1977年 ソ連かぜ

2009年 A(H1N1)pdm09

 

3 日本社会に大きな影響を及ぼした3つの感染症(天然痘・コレラ・結核)

天然痘

8世紀には日本の人口の1/3が天然痘で死亡

1977年のソマリア人青年のアリ・マオ・マーランを最後に自然感染の天然痘患者は報告されておらず、3年を経過した1980年5月8日、WHOは地球上からの天然痘根絶宣言を発するに至った。

死去 用明天皇・舎人親王・藤原四兄弟…

生存 源実朝・伊達政宗・春日局・豊臣秀頼・徳川家光・緒方洪庵・夏目漱石…

日本のコレラ

1862年 56万人の患者

1879年と1886年には死者10万人を超える流行

 

結核

2019年に日本国内では新たに14,460人の結核患者の届け出がありました。人口10万対の結核登録率は11.5です。

 

4 新型コロナ covid-19

自宅療養グッズ

マスク・ティッシュペーパー・使い捨て手袋・レインコート・消毒用アルコール・スポーツドリンク・インスタントスープ・レトルトのおかゆ・チョコレート・体温計・塩素系漂白剤・常備薬

宿泊療養グッズ(コロナに感染した女性芸能人があったら便利と思った物)

紙コップ・枕・バスタオル・タオル・スリッパ・下着類・靴下・パジャマ・部屋着・うがい薬・龍角散・薬類・袋・飲み物・ふりかけ・延長コード・加湿器・財布・定期・体温計・充電器複数・箱ティッシュ・シャンプー・リンス・ブラシ・化粧水等・生理用品・髪ゴム・香水・暇つぶしもの(本・ゲーム・イヤホン)

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