本日の卓話は、ロータリーをもっと知るため、皆さんからの意見を聞かせていただきながら進めたいと思います。
2018~2019年度会長の時には、クラブスローガンを「ロータリーをもっと知ろう」とさせていただきました。
ロータリアンの三大義務
「例会の出席」
「会費の納入」
「ロータリー雑誌の講読」
(ロータリアンの呼びかたについて)
例会などの複数の会員が集まる場ではどう呼べばいいのでしょうか。
私は、○○さん、○○社長、○○先生でなく、○○会員と呼び、役職ある会員でしたら、○○会長、○○幹事などと呼ぶことにしています。
ロータリーでは、事業規模の大小、社会的地位、クラブでの役職に関係なく、お互いを「○○君」と呼ぶ慣わしになっているとも聞きます。
「君」(くん)を辞書で引いてみますと、尊敬すべき目上の人などに付けて呼ぶ語。そして、同輩や同輩以下の人の氏名の下に添える語となっています。
ますます混乱してきます。
国会などでは議員同士は「君」付けで呼んでいますし、青年会議所の例会などでは、「君」を付けて呼ぶことになっています。
皆さんはどうされていますか。・・・
(ロータリアンのマナーについて)
「ロータリアンのマナー」について考えてみましょう。
日本でのロータリアンのマナーを列挙します。
① 約束の時間を守り、期日を守る。
② 服装は、気遣いをする方と同等程度の服装を基準とし、他の方に不快の念を与えぬように心がける。
③ ロータリーの会合には、「信頼の証」であるロータリーの襟章を付ける。
④ 各種出欠の返事やアンケートの回答などには迅速に応える。
⑤ 例会では私語を慎み、できる限り最後まで在席する。
⑥ ロータリーの飲食は、手弁当が原則である。
⑦ どこで会ってもロータリアン同志会釈し、親睦に努める。
⑧ やむなくマナーに反したときは「ニコニコ」をする。
ここで、伊丹RC深川純一氏の「純ちゃんのコーナー(ロータリー3分間情報)」から、「ロータリアンのマナーについて」の一部分を紹介させていただきます。
「ロータリアンの基本的なマナーの一つに「約束を守る」ということがあります。昔、「昭和6年の日本の2代目ガバナー井坂孝さんが、日本全国を管轄する国際ロータリー第70地区ガバナーに就任するに当たり、ガバナー月信第1号において、ロータリアンが遵守すべき3カ条を宣言しました。その第1条がロータリアンたる者は約束を守るべし、というのであります。・・・
この約束を守るということの中には、当然時間を守るということが含まれているのであります。時間は万人の共有物でありまして、時間に遅れるということは、相手に迷惑をかけることになりますから、遅刻は、ロータリアンとして最大の恥なのであります。
このために、ロータリーでは、昔から時間を守るということを喧しく言うのであります。遅刻することが予め判っている場合には、遅れることを相手に伝えておくべきであり、更に、例えば、会議に1時間も遅れるようなときには、むしろ欠席すべきであります。・・・」
「昔、西宮ロータリークラブの八場啓さんが当クラブにメークアップに来られて1分遅刻された時、『1分遅れたから今日はメークアップにしないで下さい。しかし、折角来たのだから皆さんと楽しく食事をして帰ります』と言って、ビジターフィーを払って、最後まで例会を楽しんで帰られたことがありました。」
マナーとは、守ることでお互いが気持ちよく過ごすための心遣いと思いやりと考えればいいのです。
(点鐘について)
「点鐘」についてのお話をさせていただきます。
岸和田東ロータリークラブ細則第14条に議事の順序として、以下のとおりに規定されています。
開会宣言と点鐘
ロータリーソング斉唱(原則として月初めは国歌を先に斉唱)
来訪者の紹介
会長の時間
幹事報告
委員会報告
審議未終了議事
新規議事
ニコニコ箱の報告
卓話またはその他のプログラム
閉会宣言と点鐘
例会などでの点鐘はまさしく会長の特権なのですが、点鐘についての参考となる文献はあまり見当たりません。今日は、山本正治新潟ロータリークラブパスト会長の著書「ロータリーこぼれ話」を引用して、話を進めさせていただきます。
日本のロータリークラブは、点鐘で始まり、点鐘で終わっているようです。全国のロータリークラブの週報をつぶさに調べたところ二つの特徴があったそうです。一つは、会長が点鐘を忘れると「罰金もの」と考えており、点鐘なくして始まりも終わりもありません。もう一つは、世界各地の例会では点鐘が珍しいと紹介されています。そこで、点鐘が日本の常識、世界の非常識かどうかを調べたようです。
参考となる情報として、新しいロータリークラブをつくるときに誰が鐘を準備するかです。新クラブの申請にはスポンサークラブが介添えしますが、両クラブの関係者が申請書を作成し、国際ロータリー日本事務局へ届けます。最終的には国際ロータリー会長が署名し加盟が認められます。その後地区ガバナーに加盟認証状が伝達されます。しかし、加盟の際国際ロータリーの責務として新しいクラブのための旗や鐘を授与するとは記載されていません。新クラブの旗や鐘は、スポンサークラブなどからいただくのが慣習のようです。
ロータリークラブでの点鐘がいつどこで始まったのかは定かでありません。大航海時代(15世紀から17世紀前半)の慣習に従っているようでもありますし、一説によると、1920年ころ東京ロータリークラブが使ったのが始まりで、あとは右に倣えとなったのではないかとも言われています。どうも点鐘は日本独得のもののようです。
ただ、ロータリークラブの点鐘が大航海時代の習慣に由来しているとなると、時間を告げるのが目的だったはずです。例会が終わった時に鐘を鳴らすのではなく、時間を守って閉会するためのものとなります。
しかしながら、ロータリーの点鐘は、開会点鐘で襟を正し、閉会点鐘で区切りを付けるということで、日本人の習性に合っています。
さらに、点鐘について調べてみる価値ありそうです。