第2022回例会報告[2018年8月24日(金)]

会長の時間

辻林一郎会長

昨日の夕方から今日早朝にかけ、強い台風20号が和歌山、大阪を巻き込みながら北上し、暴風、大雨をもたらしましたが、大きな災害とならなかったこと何よりでした。

 

本日は、ガバナー公式訪問のクラブ例会に、国際ロータリー第2640地区ガバナーの樫畑直尚様、6分区ガバナー補佐 の藤井秀香様、地区代表幹事の山本進三様、ようこそお越しくださいました。歓迎を申し上げます。

ガバナーの樫畑様には、後ほどのガバナーアドレスをよろしくお願いいたします。

 

本日の報告としまして、ロータリー財団寄付金の認証状、認証の襟ピンが届いております。次週の例会となりますが、ポール・ハリス・ヘェロー3名、マルチプル・ポール・ハリス・ヘェロー10名に、お渡しさせていただきます。

 

さて、8月3日の例会時に、会員増強には内部拡大と外部拡大があり、内部拡大とは適格な職業分類の代表者に入会してもらい、クラブの会員数を増やすこと。さらに、会員増強の「増」は会員の量を増やすことであり、「強」は会員の質を高めることにあり、会員の質を高めることなくして、真の会員増強はないと言われていることをお話させていただきました。

 

ところが、「ロータリーの友」の8月号(P22)に京都南ロータリークラブからの投稿で、「ロータリーは量も質も 念願のクラブ会員250人達成!」という見出しでの掲載がございました。

クラブの特徴は、「公式同好会が19あり、非公式なものについては数限りなくあること。従って、例会や各種会合だけでなく、会員の親睦交流は毎日のように縦横無尽に行われています。このような環境で多種多様で多彩な新会員が入会してもすぐになじむことができます。私たちは『ロータリーは量も質も』と考えています」という内容です。模範とすべきところ多々ありそうです。

 

私どもクラブには、現在、「東友会」というゴルフ同好会、「釣り同好会」、「月下美人の会」、そして「歩こう会」がございます。

さらに、今日の記念すべきガバナー公式訪問日を発足日として、「(仮称)カラオケを好む会」を立ち上げます。座長には、最年長の西野公朗会員にお願いします。

 

ただ、ロータリーのいう「親睦Fellowship」は、単に、一緒に酒を飲んだりゴルフをしたりすることではなく、仲間意識、仲間同士の親交、連帯、友情などといった意味に解すべきだとも言われています。

また、Fellowshipを親睦と訳したことにより、旅行や宴会などの行事を企画するという狭い概念になってしまったとも言われています。

 

船井総合研究所の創業者である船井幸雄氏と生前に同席する機会があり、その際に述べられていた言葉

いろんな会が沢山できては消滅してしまいます。

長く続く会は、楽しい会であるという証です。

相田みつを氏の心のことば

ともかく

具体的に動いて

ごらん

具体的に動けば

具体的な答が

出るから

これらの言葉も念頭に置きながら会員交流を積極的に進め、親睦の多彩化に挑戦し、「五大奉仕」の第一部門であるクラブ奉仕を充実させたいと考えています。

 

卓話

ガバナーアドレス

国際ロータリー第2640地区<br />
ガバナー樫畑直尚様

国際ロータリー第2640地区
ガバナー樫畑直尚様

今年度、国際ロータリーのテーマは、ご存知の通り「インスピレーションになろう」であり、私は地区のスローガンを「ロータリークラブを楽しもう」と致しました。

 

私たちの地区では、地方経済の衰退、人口減少や高齢化が顕在化し、そして不幸な事に長期の混乱が続きました。一方で、この間も、国際ロータリーや日本の各地区のロータリーは、かつての私たちがそうであったように進化を続け、社会変化への環境適応力をさらに増しています。比較して思うに、この間、私たちは多くを失いました。クラブ、会員数、公共イメージ、そして私たち会員同士が世界とつながる「Connect」力。

 

その脈絡で捉えると、今年度、私と私たち地区の仲間に与えられた役割は、将来にわたって持続可能なクラブ作りと、世界の仲間との連携で地歩を固めていく事だと思っています。

おりしも、120万人会員を擁する国際ロータリーの新しいキャンペーンは「世界を変える行動人」。私たちの年度から始まるキャンペーンでもあり、当地区でも、世界の仲間としっかりと足並みを合わせて「世界を変える行動人」の浸透に努めて参る所存です。

 

今年度、国際ロータリー会長のバリー・ラシン氏は、ロータリークラブの現状のロータリーについてこう述べています。「ロータリーの会員数は、この20年間ずっと成長しておらず、会員の高齢化が進んでいる。活動を通じて変化をもたらすための知識や意欲を持たないクラブがあまりにも多いし、ロータリーが世界でどんな活動をしているのかを知らず、ロータリーと財団のプログラムを知らないクラブ、参加方法がわからないクラブもある。ロータリーは会員制組織であるのだから、奉仕活動を通じて良い世界を築きたいと思うのなら、その(組織を構成する)会員を大事にしなければならない…」。バリー・ラシン会長の掲げるテーマ「インスピレーションになろう」は、拡大・増強にも当て嵌まる言葉です。ひらめきや気付きの機会は、きっとマンネリ化した雰囲気に一石を投じることになるでしょう。

 

我が国のロータリークラブ会員の減少ですが、1996年のピーク時には約13万人であったのが、現在は約9万人と3割以上の減少となっています。当地区においては深刻で、1996年の約4千人に比べると会員数は半減し1千9百人となっています。情熱を注がれ歴史を重ねてきたクラブでさえ、惜しいことに会員減少が理由でいくつも失ってきました。会員増強や退会防止に、即効性、特効性のある処方はないかも知れません。しかし、次世代においても「持続可能なクラブ」を作ることが大事だと思うなら、有効だと思われるすべての手段を投入したとしてもその価値はあろうかと思います。

 

しかし、処方に知恵を出し合うにしても、会員であることの「楽しみ」がなければ、当人には会員であることの魅力はありません。根本は、ロータリークラブを楽しめるか、楽しめないかにあるのではないでしょうか。ロータリークラブの楽しみ方は、それこそ無限。しかし、会員がその楽しみ方に出会えるかどうかは組織のあり方次第です。 以上

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ガバナー公式訪問