第2179回例会報告[2022年10月28日(金)]

会長の時間

  川植康史副会長

こんにちは、今日は、木戸会長の代わりに私が会長の時間を務めさせて頂きます。

まず、先日上田会員から報告していただいたウクライナからの避難民のエミリアちゃんも連れての京都の浴衣観光の報告の続きをさせていただきます。当日撮絵した写真は、CDRで、ウクライナにいるエミリアさんのお父様に送られ日本で娘は、安全に生活しているとの報告ができたとのことでした。彼女の家族のささやかな癒しになれたらと思っております。

 

あと、みずほ証券のチーフエコノミストの方のウクライナ戦争に関する記事がありますので、紹介させて頂きます。

 

ウクライナ戦争の今後に関するシナリオには、どのようなものがあるだろうか──。

今後の展開として考えられるものを整理すると、以下のようになる。

1)メインシナリオ このまま戦争状態が長期化する。戦況は一進一退、もしくは戦線がこう着。

2)サブシナリオ 双方でえん戦気分が広がり、折り合いがつきにくい領土問題などはいったん棚上げにして、ある程度までウクライナに有利な条件で停戦する(ただし和平協定の締結は展望できず)。

3)リスクシナリオA 戦況が一段と不利になったロシアが戦術核兵器をウクライナで使用して局面打開を図る。西側で核を保有する3カ国のうち、フランスは核兵器によるロシアへの反撃を否定する発言を行ったが、米英の対応は未知数。NATOや欧州連合(EU)の高官から関連する発言がいくつか出てきている。仮に第3次世界大戦がぼっ発し、それが核戦争にまで至る場合、世界経済は極度に悪化し、金融市場は機能停止に陥るとみられる。

4)リスクシナリオB 軍によるクーデターなど何らかの理由からプーチン政権が崩壊し、ロシアのハト派的な新政権とウクライナとの間で停戦協議が妥結。和平協定成立の展望も開ける。

5)リスクシナリオC 軍によるクーデターなど何らかの理由からプーチン政権が崩壊した後、ウクライナ問題でより強硬姿勢をとる政権が誕生し、戦術核兵器をウクライナで使用して局面打開を図る(それ以降に想定される展開はリスクシナリオAと同じ)。

 

<相互確証破壊は有効か>

米ソ冷戦時代に言われた概念に「相互確証破壊(MAD)」があるわかりやすく言えば、一方の陣営が核兵器で攻撃すると、もう一方が破壊を免れた核兵器で確実に反撃してくることがお互いわかっている。だから、抑止効果が働いて核戦争は起こらないというロジックである。

今回の局面で先行きのシナリオライティングを難しくしているのは、ウクライナはNATOの加盟国ではない(NATOの集団安全保障の対象外)ことである。ロシアがウクライナで核兵器を用いる場合でも、それはNATOの域外で起こった出来事であり、原則的には核兵器でNATOがロシアに反撃する必要はない。核兵器にせよ通常兵器にせよ、NATOがロシアを攻撃すれば、それは第3次世界大戦を引き起こすことを意味する。

その一方で、専制主義陣営に属するロシアの武力攻撃という暴虐から民主主義の国であるウクライナを守るという意味で、米欧などによる武器を含むウクライナ支援は、政治的にきわめて重要でシンボリックな意味合いを有している。したがって、ウクライナが核攻撃を受ける場合にそれを座視することは、基本的に許されないと言える。

そうした難しい事情があることから、NATO高官の発言は一定のあいまいさを帯びたものになっている。

匿名のNATO高官は10月12日、ロシアが核兵器を使用すれば「ほぼ確実に多くの同盟国のほか、潜在的にはNATO自体の物理的な対応が引き起こされる」と警告。ロシアは「過去に例のない結果」に直面するとした。

ストルテンベルグNATO事務総長は翌13日の記者会見で「プーチン氏の核のレトリックは危険で無謀だ。ロシアがウクライナに対して何らかの核兵器を使用すれば、深刻な結果を招く」「こうした事態に対するNATOの具体的な対応については述べないが、極めて重要な一線を越えたことになり、紛争の本質が根本的に変わる」「使用されるのが小規模な核兵器だったとしても、ウクライナ戦争の本質を変える極めて重大な動きになる」といったせりふで、ロシアに対し強く警告した。

ただし、NATOの核抑止力の基本的な目的は平和を維持し、同盟国に対する強制を防ぐことだと指摘した同氏は、NATOが核兵器を使用せざるを得なくなるような状況は「極めてまれ」だとの見方も示した。

よほどのことがない限り、NATOとしては核兵器を使いたくないという姿勢がにじみ出ている。ロシアに対抗して核兵器使用に踏み切ってしまうと、へたをすれば世界の多くの地域の破滅につながりかねないからだろう。

この間、EUのボレル外交安全保障上級代表(外相)は13日、ロシアがウクライナに核兵器を使用すれば、核兵器による対応ではない(通常兵器による対応を指すとみられる)ものの、ロシア軍を壊滅させるような軍事面での強力な対応を米欧はとることになるだろうと述べて、ロシアをけん制した。

「NATOは核兵器による反撃を行わない」とプーチン大統領が確信すれば、戦況が極めて不利な局面でロシアがウクライナに戦術核兵器を使用する誘因は大きくなる。

しかし、仮に使用してしまうと、おそらく通常兵器でNATOがロシアに大規模な攻撃を行うため、第3次世界大戦になる。

NATOから大規模な攻撃を受けたロシアは窮地に追い込まれ、プーチン大統領は核兵器によるNATOへの反撃をおそらく実行に移すだろう。

すると、結局は地球規模の核戦争になってしまい、われわれは為替などマーケットの動向を予想しているどころではなくなる。まず、自分が生き残ることが最優先課題になるからである。

卓話

「100万人達成しました!」

蜻蛉池公園管理事務所 副所長 阿部真治様<br />
(担当:山本圭一郎会員)

蜻蛉池公園管理事務所 副所長 阿部真治様
(担当:山本圭一郎会員)

100万人達成しました!

蜻蛉池公園について。

公園名称:大阪府営蜻蛉池公園

所 在 地:岸和田市三ヶ山町(さんがやまちょう)

公園種別:広域公園

開設面積:59.6 ha(都市計画面積:124.7 ha)

開 設 日:平成3年6月 30 日

概要:蜻蛉池公園は、大阪府の南部岸和田市の中央部に位置し、この公園の名称の元となった蜻蛉池をはじめ大小 30 余の溜池を抱えた緩やかな丘陵地である。

「森と文化とやすらぎ」をテーマにした森のゾーン、「花と水とスポーツ」をテーマにした広場ゾーン、景観を楽しむ丘陵ゾーンを設け、総合的な公園をめざしている。

 

みなさんは「府営公園」と聞いて、どこを思い浮かべられるでしょうか?

「公園」には、子供たちが身近に遊ぶ小規模な公園から自然の景勝地の保全や利用促進を図る広大な「国立公園」まで大小さまざまな種類、区分がありますが、大阪府が都市施設 等として計画、整備し、都市公園法に基づいて管理している都市公園です。

年間約2,200万人の府民の皆様などに憩いや安らぎ、スポーツや健康づくりの場などとしてご利用いただいています。

 

大阪府は、府営公園が「都市経営のための資産」と捉え、都市や地域の様々なニーズに対して民間資金を最大限活用するなど、より積極的かつ柔軟に活用することとしています。

 

マネジメントプラン

大阪府ではこれからの時代にあった府営公園づくりを進めるため、府営公園の運営に不可欠な視点を踏まえ、基本的な整備・管理・運営の方向性を示した「大阪府営公園マスタープラン」を2019年3月に策定しました。

公園ごとに各公園の特性を踏まえた具体的な取組を進めていくことが必要であることとしており、公園ごとの「マネジメントプラン(案)」を策定しております。

 

それらのが実現できているのか?具体的な評価判断は「年間来園者数」でした。

令和2年4月の蜻蛉池公園マネジメントプラン(案)8ページの表1によると、蜻蛉池公園の来園者数の目標値は2028年で100万人となっております。

我々が5年前の平成30年に指定管理者になる以前、年間平均は85万人でした。

 

蜻蛉池公園は駐車場、球技場・テニスコート 利用料金の値下げ、平日の利用率向上への取り組み、様々なイベント、バーベキュー広場の運営など、創意工夫を凝らし、我々が指定管理者になって2年目で年間100万人を達成しました。

令和4年度も過去と比較して110%と120万人に達する見込みです。

 

今後の課題

大阪府営公園では毎年 来園者へアンケートを春と秋の2度サンプルは各200以上で実施しており、『全体的な満足度』という最も重要視している項目は年間で集計して最大で2.0満点のところ、蜻蛉池公園では毎年1.6以上、昨年は1.7とおかげさまで高スコアです。

 

利用頻度の項目で「はじめて来園」との回答が増えれば 公園の良さを直接 観て感じて

さらなる来園者増につながるのではと期待してしまいます。

 

トピック

10月23日(金) 春木川・轟川一斉清掃活動

 

10月28日(金) 新入会員歓迎会