第2033回例会報告[2018年11月16日(金)]

会長の時間

辻林一郎 会長

朝夕肌寒くなり、秋本番といった季節感です。

 

11日(日曜日)、秋晴れの下で実施されました、ボーイスカウトのお世話によります久米田池周辺清掃奉仕活動に参加いただきました皆様、ありがとうございました。

 

本日の報告としまして、

10日(土曜日)第1回近隣(8RC)会長幹事会が、藤井ガバナー補佐同席にて、岸和田南RCのホストによりまして開催されました。

議題として

①本年度の各クラブの活動報告。

②8RC合同で、ロータリーデイとしての活動を実施する方向で検討する。関西国際空港RCからは、「72時間サバイバルプロジェクト」についての説明と提案があった。

よって、②については、次回の理事会におきまして、クラブとしての対応を相談させていただく予定です。

さて、

「雑学」は知性の源、

「雑談」は教養のあらわれと言われています。

今日は、「ことばの雑学 その1」としてお話をさせていただきます。

皆さんは、「こんにちは」とよく挨拶をされると思います。

でも、「こんにちは」という言葉ですが、メールや手紙で書く際には「こんにちは」なのか「こんにちわ」なのか、迷ってしまうのではないでしょうか。

そもそも、なぜ「こんにちわ」ではなく、「こんにちは」なのでしょうか。

 

「こんにちは」の語源に関してはいくつかの説があるようですが、そのうちの一つとして、「こんにちは」は「今日(こんにち)は、ご機嫌はいかがでしょうか。」などという場合の「今日は」が独立して挨拶の言葉となったとする説があります。

つまり、「こんにちは」のあとには、それに続く言葉があり、それが省略され、更に簡略されて平仮名表記となったということです。

この語源を頭に入れておくと、「こんにちわ」と書き間違えることも減るのではないでしょうか。

とは言え、親しみを持たせたいときなどには、「わ」を使ってもいいのではないでしょうか。

 

参考までに

内閣告示第一号

一般の社会生活において現代の国語を書き表すための仮名遣いのよりどころを、次のように定める。

なお、昭和二十一年内閣告示第三十三号は、廃止する。

昭和六十一年七月一日

内閣総理大臣 中曽根 康弘

(原文は縦書き)

 

内閣訓令第一号

「現代仮名遣い」の実施について

政府は、本日、内閣告示第1号をもって、「現代仮名遣い」を告示した。

今後、各行政機関においては、これを現代の国語を書く表すための仮名遣いのよりどころとするものとする。

なお、昭和二十一年内閣訓令第八号は、廃止する。

昭和六十一年七月一日

内閣総理大臣 中曽根 康弘

(原文は縦書き)

 

本文の第2、特定の語については、表記の慣習を尊重して、次のように書く。

助詞の「は」は、「は」と書く。

例 今日は日曜です  山では雪が降りました

あるいは  または  もしくは・・・(省略)・・・

こんにちは  こんばんは・・・(省略)・・・

卓話

「口腔ケアの重要性について」

川植康史会員

川植康史会員

日本の65歳以上の高齢者の人口

2025年には全人口の30.3%

2055年には全人口の40%

 

要介護高齢者

1993年に約200万人

→2025年に約530万人

 

歯周病について

歯は硬組織が体の中と外を貫いている器官で、その硬組織と軟組織をつなぐ境界が歯肉です。歯肉と歯との間の溝を歯周ポケットといい、そこには常に細菌が常在しており、炎症を起こすと歯肉の上皮組織の断裂が起き、容易に細菌が侵入してきます。その細菌が血流にのり、全身にまわって各臓器に定着すると何らかの全身疾患が引き起こされる場合があります。健康な方では、免疫機構により細菌は排除されますが、何らかの疾患をお持ちの方や、高齢者は抵抗力が弱く、細菌を十分排除できずに定着してしまう恐れがあります。

 

敗血症、感染性心内膜炎

口腔内が不潔になると歯の周囲にプラーク(歯垢)が蓄積し、歯肉に炎症が生じて腫れあがってきます。そのような状態で、咀嚼運動やブラッシングを行うと一過性に口腔細菌が血管内に入り菌血症を生じます。全身状態が悪く抵抗力が低下している高齢者では、敗血症に移行することもあります。一方、心不全や心臓の弁置換手術後の高齢者では、血管内に入った口腔細菌が心内膜や人工弁に付着、繁殖し、感染性心内膜炎を発症します。本疾患で死亡した患者の心内膜を培養すると原因菌の約4割が口腔細菌であったという報告もあります。

 

歯周病は糖尿病を悪化させる

最近、歯肉の炎症自体が、糖尿病を悪化させる要因のひとつになっていると考えられています。炎症反応によって生じたさまざまな物質や歯周菌が産生する毒素が毛細血管から血液中に入り込み、インスリンの機能を障害していると考えられています。一方、糖尿病で血糖コントロールがよくないと、感染に対する抵抗力が低下し、口腔内細菌が増殖しやすいことから、感染症の一つである歯周病に悪影響を与えます。

 

口腔細菌が誤嚥性肺炎の原因となる

要介護高齢者などでは嚥下反射に障害のある方が多く、口腔内に細菌が多いとそれが肺に入り肺炎の原因となります。また、誤嚥性肺炎は、高齢者の寝たきり状態を長期化させる原因として重要な疾患であると同時に医療費のかかる疾患なのです。

 

トピック

11月11日(日) 久米田池周辺清掃奉仕活動