第2112回オンライン例会報告[2021年1月22日(金)]

会長の時間

 会長 上林史和

みなさんこんにちは

先週1月15日(金)は新型コロナウイルス感染拡大のため例会を中止させていただきまして地区大会の委員長ミーティングを行いました。各チーム委員長のもと下準備をさせていただき、2月中旬の実行委員会会議を持ってゴルフ大会、地区大会の実施方法を決定いたします。コロナ禍での準備作業となりますが皆様どうぞよろしくお願いします。

 

私たち人類は感染症との長い闘いの歴史があります。

 

<腺ペスト>

ネズミに寄生するノミが媒介するバクテリアと感染者の飛沫が被害をもたらした。西暦541年に最初の集団感染、3回にわたり大流行し、特に1346~1353年のペストが最悪期とされています。ペスト菌によりリンパ節の腫れを引き起こすこの伝染病は、長い期間に数億人の命を奪いました。厳しい隔離と衛生状態の改善などで最終的に収束したとみられています。

 

<天然痘>

ペスト大流行から数百年後の1520年、人類は天然痘に直面します。天然痘ウイルスが原因のこの病気は、全身に水疱性の発疹ができる病気で、最悪時には感染者10人中3人が死亡していたとされています。天然痘の死者は少なくとも3億5000万人。1796年に開発されたワクチンと、その後の専門家たちの努力によって、今では天然痘ウイルスは完全に撲滅されました。それには200年近くかかりました。

 

<コレラ>

汚染された食べ物や飲み物が感染源となるこの伝染病は各地で複数の集団感染が発生、1817年にパンデミックが発生し、数百万人が死亡しています。死者総数は4000万人。欧米では衛生状態の改善によってほぼ発生しなくなったものの、多くの貧しい国では今なお頻繁に発生し、毎年10万人程度が死亡しています。

 

<インフルエンザ>

1800年代から現在まで繰り返されるパンデミック。特に被害が大きかったのは20世紀初頭「スペイン風邪」と呼ばれる1918年のパンデミックで数百万人がなくなった。1918年と1920年にかけて感染が2回拡大した後も他のインフルエンザのパンデミックが続いた。1968年の「香港風邪」では100万人が亡くなり、今も季節性インフルエンザとして流行を繰り返しています。季節性のインフルエンザによる死者は今も毎年数十万人にもなります。

 

<HIV/エイズ>

1981年から現在まで約40年、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、体液を通じて伝染し人間の免疫系を攻撃する。これまでに世界中で3200万人以上が命を落としています。潜伏期間が長く感染してもなかなか気付かないため、素早く伝染する。ただし診断技術の進歩や、世界的な啓発運動によって性行動の変化や薬物利用者の安全な注射利用が広がり、感染拡大は抑制できるようになってきました。

 

<SARSとMERS>

2002~2003年、重症急性呼吸器症候群(SARS)は、コロナウイルスによる最初の深刻な大規模感染でした。2002年から2003年にかけて、800人以上が死亡しました。2003年7月下旬の時点で新しい感染者の報告はなくなり、WHOは世界的な大規模感染は収束したと宣言しました。

 

 

<新型コロナウイルス>

現在、私たちは新型コロナウイルスに直面しています。「SARS-COV-2」と呼ばれるこのウイルスは、2013年SARSウイルスの進化形と言われています。症状が軽いものから死に至るものまで多岐にわたることや、未発症の人の感染性が高いことなどから、伝染病の専門家たちから特異なウイルスとみなされており、多くの地域で抑制に失敗しているのはそのためだと言われています。すでに200万人以上が亡くなりましたが、被害の全体像はさらにひどくなる見通しです。

 

<収束>

私たちは感染の仕組みについての知識向上や公衆衛生の啓蒙活動、ワクチンの開発や新しい治療法の開発、ウイルスの弱毒化、集団免疫の獲得など、さまざまな要素が複合して過去のパンデミックを終わらせてきました。ただ歴史を見ますと、SARSとMERS以外は収束までにはとても長い期間がかかっています。新型コロナウイルスもそうなる可能性もあり、しばらくの間は共存したいかなければなりません。

まず私たちにできることは、自分自身が感染しないことです。ぜひご安全にお過ごし下さい。

 

卓話

「職場で起こる腰痛について」

竹本 雅彦 会員

竹本 雅彦 会員

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